eight8’s blog

エイトと共に歩む人生 夢見る君は美しい

渋谷すばるという存在

渋谷すばる。メンバーカラーは赤。基本的にはセンター。

バンド形態でもメインボーカル。

関ジャニ∞の中心人物である。

もちろん、関ジャニ∞は全員が中心だ。それでも始めて関ジャニ∞というグループの曲を聴いた時、間違いなく渋谷すばるの声が聞こえてくる。



渋谷といえばJr.時代、東の滝沢西のすばるとしてその名を轟かせた。当時の渋谷は、誰よりも前に出て喋って、センターで歌って、ソロで歌って…。何百人といるJr.の中で彼は間違いなく飛び抜けていた。


そんな彼が一世を風靡するしたのはMステで披露された「愛してる愛してない」。この時から、彼の道はあまりにも早くあまりにも唐突に眩しすぎる輝きを纏ったのだ。


二宮和也と共にJr.でありながらドラマの主演を務め、関西のエースとして活躍した。


そんな彼の輝かしい道は彼自身の手によって途絶えた。当時、渋谷は消えた。と世間では言われていた。

彼は、自分から仕事を減らした。関西から出てきて、親元を離れて東京に来た。仲間がたくさんいる合宿所で暮らすうちは、1人になれなくてしんどかったけど、頑張れた


でも、合宿所をでて一人暮らしを始めると、なぜは自分はこんなことをしているのか分からなくなった。彼はあまりにも硬くて暗い殻に入った。


当時持っていた横山、村上とのレギュラー番組も生田斗真と交代になった。仕事なんてできる状態じゃなかった。


たまに少年倶楽部に出て歌を歌う。その歌声はあまりにも辛く重く苦しく突き刺さるものだった。彼の歌声が当時の彼自身を物語っていた。


殻を破ろうとしてくれる人はいた。横山も村上も彼を支えようとした。当時の彼を村上は嫌いだった。と語った。そして、俺たちがどうしても破れなかった殻をジャニーさんが破ってくれた。とも語った。


ジャニーさんは彼を見捨てなかった。




髪の毛は金色。ピアスの穴。そして彼の目に宿った闇。泣き叫ぶような歌声。そして右手の甲に掘られた髑髏の刺青。





アイドルとは言いようのない姿の彼をアーティストとして育てようとした。渡米させて勉強させようとした。

しかし同時多発テロでアメリカ行きはなくなり、結局大阪に帰ることになる。


大阪に帰るとあの輝きに満ちた日々を共にした仲間がいた。

帰ってきて初めて、松竹座の舞台に立った時ファンがいて、泣いてくれていたという。そこで自分の存在を求めている人がいることに彼はやっと気づく。


ここからデビューまでの道もまぁそれはたくさんのことがあるのだが、割愛する。


関ジャニ∞がデビューする。

デビュー曲は演歌。他のメンバーはこのことに関してネタにして笑いをとるが、そういう時渋谷は何も言わない。彼にとって演歌は誇らしかったのだと思う。



右手にはいつも黒のグローブをしていた彼は関ジャニ∞のメンバーに出会って心許せる仲間に出会った。

そんな彼がグローブを外したのはもう何年も前だろうか。関ジャニ∞としてデビューして2年足らずといったところだろうか。今はもう綺麗になってきたが、暫くは黒い痕が残っていた。



彼は誰よりも人間らしいアイドルだ。ビブラートを響かせ、身を削るように歌い、リアルを伝えるアイドルがいてもいいと言う。ど直球に投げてくる人だ。



2015年。インタビューで彼はアイドルになろうとしている。と答えた。


笑顔でLIVE中にカメラに向かって手を振るようになった。ファンサするようになった。歌い方も少し変わった。そして、ダンスに向き合う姿勢が変わった。


その変化を変わってしまった。と捉える人もいる。何しろ、彼の命をかけて歌う姿に惹かれた人がたくさんたくさんいるからだ。


私には、やっとアイドルを認めてくれたように思う。自分のやりたいことをして、葛藤してぶつかってきた彼がやっと自分に対する答えらしきものを見つけたのではないか。



アイドルとは便利な言葉だと思う。ジャニーズにいれば間違いなくアイドルと言われる。自分は何なのか。歌を好きじゃないと言った時期もあった。大切にしていたバンドを失くしたこともあった。大事な仲間を失うこともあった。そんなことを乗り越えた彼は自分を認める強さを持った。


彼がJr.時代から尊敬するアーティストの演奏に彼がたった1人で入る機会があった。その時、彼の中で何かが変わったと思う。ずっと目指してきた人たちにアイドルである自分を認めてもらえた。そこが重要だったと思う。




渋谷すばる。彼は不器用な人間だ。


私たちファンにeighterと名付けてくれた彼は誰よりファンを大事にする。


関ジャニ∞を家族を大切な仲間を大切にする。


1人で表舞台に立つ時には関ジャニ∞を背負う。





Flat Five Frowers


彼が関ジャニ∞とは別に活動したバンドだ。このバンドを大事に大事にしていた頃の彼は今とはまた別の形で活き活きしていた。

でも、あまりにも脆くてちょっと気を抜けば関ジャニ∞を離れてしまうのではないかとそう思ってしまう彼でもあった。

それでも、この活動を関ジャニ∞のメンバーの多くは応援していた。認めていた。よかった。あなたに大切な大切な守ってくれるそして守るべき仲間ができて。



いつでもあなたの全ては歌にある。あなたを物語るのはあなたが届ける歌に込められている。


優しく笑うようになったあなたは、Jr.時代の渋谷すばるを救ってあげられたんだね。


横山裕村上信五に出会えてよかったね。2人はいつでも何があってもすばるを支えてくれたね。そしてこれからも支えてくれるね。


年下組とも出会えてよかったね。あなたを見ていてくれる。そして助けようと手を差し伸べてくれる。


渋谷すばるを支える人は彼自身が思っていたよりずっとたくさんいる。

昔からのスタッフさん、関ジャニ∞、家族、そして沢山のeighter…。


彼が苦しんだ時間は決して無駄じゃない。苦しんで、悩んで、辛くて傷付けて、傷付いてきた。その数以上の幸せを笑顔を彼は届けてくれる。



彼の存在はeighterを強くする。

彼がそこにいるなら関ジャニ∞もそこにいる。



私が初めて渋谷すばるを見たのはまさしく「愛してる愛してない」を歌う彼だった。細くて小さい体から出るその歌に私は震撼した。


渋谷すばるは人を魅了する。

大人になった彼は今でもJr.時代の輝きとそして内に秘めた闇を持っている。



何も変わらない。何一つ。あの頃の渋谷を今でも見ることができる。


ただ一つ変わったのは彼には仲間ができた。それだけだ。





渋谷すばるでいてくれてありがとう。